白痴(下)

小説・古典
著者ドフトエフスキー
翻訳木村浩

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評価
コメント
 

スメルジャコフ [2008年01月10日(木)]

評価:



ドスト氏は、主人公の「公爵」を、
純真さのシンボルとして描きたかったらしい。

人を恨むこともなく、深い情熱も持たない
主人公。今まで考えたことがなかったが、
言われてみれば、純真さとは、奥行きのない
平坦な感じかもしれないな。

ま、それは良いとして、この汚れなさが、
エゴを持つ周囲の人を振り回し、

ストーリィが進むにつれ、
今度は、皮肉にも「公爵」本人が、
周囲の人に振り回されてしまうという、
難解な心理関係が描かれている。

今まで読んだドスト氏の長編の中で、
いちばん難解な小説だったなぁ。



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すみません、取り乱しました。