山本勧助はいなかった

時代小説・歴史・伝奇
著者山本七平

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評価
コメント
 

スメルジャコフ [2006年12月08日(金)]

評価:


ボクは、
文章を文字どおり読むことが多い。

ましてや、英文や古文となると、
内容を知ろうとするだけで、精一杯だ。

その点、やはり評論家というのは、すごい。
その文書を書いた人の立場や、意図するものを、
行間から読みこんでいる。

山本七平氏は、この本の中で、
主に『甲陽軍艦』を元に、武田信玄、勝家について
解説していく。

これは、作者の立場からの偏った意見ではないか?

後世になって、
都合の良いよいに書き加えられた意見ではないか?

などなど、行間から推測していく感じは、
読み方にも才能の有無があることを思い知らされる。

斉藤道山、織田信長の視点から書かれた『国盗物語』と併せて読むと、
戦国時代が、少し立体的に分かるのではないか。





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