怒りの菩薩
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評価:
久しぶりに陳舜臣を読んだ。 几帳面な話の展開がなつかしい。 陳舜臣は、神戸もの、大陸ものがおもしろいが、 これは台湾が舞台で、大陸ものに近いが、 台湾があまりにも自然に描かれていて 読んでいて異国を感じさせないが 実は台湾ならでわに事情がふんだんに盛り込まれている。 異国情緒とか、異聞とか、謎解きとかも十分なのだろうが、 私は、読んでいる間だけ日本にゆかりの深い大陸人(作者) の立場になっていたような気がする。