オウムと私

自伝・伝記・エッセイ
著者林郁夫

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スメルジャコフ [2005年10月27日(木)]

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オウム心理教の元信者、林郁夫氏の告白本。

オウムからの呪縛から開放された後、
どうしてオウムに帰依したか、
どのようにして地下鉄サリン事件に関わったか、
自己分析を交えながら語っています。

新見といった、教団の「鉄砲玉」は、
教祖が言うことがすべてで、思考停止状態であった。

それに対し、林氏は、
途中から教団の不自然さに気づくこともあったようですが、
インテリの悲しさと言いましょうか、自分なりに考えを合理化して、
その時々を、しのいでいたようです。

(現実を見ようとせず、自分の知識に引き寄せて、
 都合の良いように、自身を納得させてしまっていました)

麻原は、やはり悪人だなぁ、と思ったのは、
林氏に悪いことをさせて、「もうお前も共犯なんだから」というふう
にして、少しづつ、悪いことに手を染めさせていった点です。
そして、最後が、地下鉄サリン事件ということになります。

林氏は、もともと純粋なところがあって。
小さい頃から、悪いことをしたことがなかったようです。
そう考えると、ある程度、子供のころは、悪い方が良い気さえします。

いま、子供たちは、優等生ぽいですね。
なので、第2のオウム事件は、
社会に内在しているような印象を持ちました。

オウム事件って、まだ総括されていませんよねぇ。


























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